今年は例年に比べて関西地方の梅雨入りが遅れているようですが、来週あたりから雨予報が並び始めています。
通勤・通学で自転車を利用されている方の中には、雨の日でも乗るというケースも少なからずあるようです。
最近のスポーツバイクは、ディスクブレーキが標準搭載されており、雨の日でもしっかり効くようになっています。
しかし、メンテナンスを怠ってしまうとブレーキが上手く機能せず、怪我や大事故につながる危険性があり、ディスクブレーキだからといっても過信は禁物です。

ディスクブレーキで、一番多い交換箇所としては、『パッド』。
『パッド』の消耗具合は、外見からはなかなか判断が難しい部分でもあります。
ただ、消耗が進むと『ブレーキの効きが甘くなり、止まりにくくなる』『ブレーキをかけると異音がする』といった症状が出てきます。

実際に、先日当店でパッド交換をしたので新品のものと見比べてみましょう！

左が消耗しているパッドで、右が新品。
一見違いが分かりにくいと思いますが、まず消耗したパッドは新品に比べて黒く汚れているのが分かると思います。
ブレーキをかけるとパッドとローターの摩擦によりブレーキカスが溜まります。と同時に路面から拾い上げた砂埃や油汚れも付着します。
これを定期的にクリーニングせずに放置してしまうと、効きが悪くなったり異音の原因にもなります
パッドの素材は、大きくレジンとメタルの2つがあります。Vブレーキなどのゴムタイプのブレーキシューに比べると耐久性はありますが、やはり消耗品なのですり減ってきます。
新品のパッド厚が2㎜に対して消耗したパッドは約1㎜を切るくらい。本来は残り0.5㎜くらいまでは使えるのですが、お客様の使用頻度（坂が多い、雨の日でもよく乗る、体重があるetc,）で交換時期は変わります。

さらに、消耗したパッドを使用し続けるとローターを痛めたり、異常摩耗を引き起こすことがあります。

ローターはパッドほど交換頻度は少ないですが、ローターの厚みが薄くなると割れる恐れもあるので、パッド交換とあわせてチェックしておく必要があります。

雨の日は、晴天時に比べても制動距離が長くなるので、ブレーキ周りに関しては特にきっちりとメンテナンスをしておくほうがいいでしょう！

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