みなさん、新型のDUAL SPORT（デュアル スポーツ）の実車はもう見られましたか？
新しいフレーム・フォークデザインに変わって見た目もグッとよくなりましたね。
そのフレームをよーく見てみると、意外な発見がありましたのでご紹介していきますね。
あと、クロスバイクにもドロッパーポストって取付できるの？といった疑問も解決するために、人柱となってスタッフバイクで試してみました！

この穴は何のために空いているのか？

スタッフも検品や整備の際にフレーム各部をチェックしていくのですが、クロスバイクには珍しくダウンチューブ裏に小さな穴が空いていました。
（※後日、メーカーのTREK JAPANに問い合わせしたところ、この穴はもともとハブダイナモライト用の配線穴とのことでした。）

外装式ドロッパーポスト装着にも使える。

ダウンチューブ裏の穴は、ドロッパーポストの取付にも応用できそうです。
ドロッパーポストって何？という方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご説明します。

もともとドロッパーポストはマウンテンバイクに装着されるシートポストのことです。
起伏の多いトレイルコースでバランスをとったり、足つきを良くするためにハンドルに取り付けたレバーで、バイクに跨りながらサドルの高さを自在に調整できる優れもの。
無くてもいいけど、あったら凄く便利なアイテム、それが『ドロッパーポスト』です。
最近では、グラベルロードやクロスバイクでも装着するケースも見られます。トラベル量はマウンテンバイクのような100㎜以上の物でなく50㎜前後のショートストロークが一般的です。
DUAL SPORTもSUV的な乗り方ができるグラベルクロスバイクなので、ドロッパーポストとの相性もいいのではないでしょうか？

このドロッパーポストには内装式、外装式の2種類があります。このDUAL SPORTはフレーム内部の構造上『外装式』のみ取付可能となっています。

ちなみに今回使用したドロッパーポストはこちら！

VELOCI　VLC JD-YSE01 ドロッパーシートポスト 外装 ブラック 27.2×350　50㎜トラベル　￥24,200‐（税込）

ドロッパーポスト用ケーブルのレイアウトは？

上の写真のようにヘッドチューブの穴からもドロッパーポストのケーブルを通せそうですが、なぜダウンチューブからケーブルを通したほうがいいのかを検証してみました。

ダウンチューブを通ったほうが、ケーブルのフリクションが少なくなる。

理由は一目瞭然。実際にそれぞれのケーブルレイアウトをみてみると。

ハンドル周りの見た目を良くするため、はじめにヘッドチューブからダウンチューブ内にケーブルを通し、ボトムブラケットからシートチューブに這わせる感じで取付してみました。
結果、うまくドロッパーが作動しません！！原因は、ヘッドチューブ周りのケーブル曲がりがきつく、インナーケーブルの抵抗が大きくなってしまうためでした。

一方、ヘッドチューブではなくダウンチューブ裏の例の穴からケーブルを配線してみると・・・。
先程と比べてケーブルの曲がりが緩やかになったことで、ドロッパーがスムーズに作動しました！！

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