多くの完成車のクリンチャータイヤには、写真左側の「ブチルゴム」を使ったチューブが入っています。
このブチルチューブは、耐久性と空気保持性に優れており、価格も安いため多くのサイクリストにも愛用されているチューブです。
対して、写真右側のラテックスチューブは「天然ゴム」を使用しており、ブチルゴムと比較してとてもしなやか乗り心地と転がり抵抗の低さが売りになっているチューブです。ただ、価格は少し高めです。

カーボンディスクホイールとの相性も抜群！

今回のラテックスチューブ再販の背景には、やはりこのディスクブレーキロードバイクの流れが影響しているのではないでしょうか？
しなやかな乗り心地と転がり抵抗の軽減というメリットをもつラテックスチューブですが、気を付けなければいけないことがあります。
それは、性質上『ラテックスは熱に弱い』ということです。
一般的なリムブレーキタイプ（アルミまたはカーボン）では、ブレーキ操作時にリム面とブレーキ面との間で摩擦熱が生じます。下りなどでブレーキをかけ続け、その摩擦熱が高くなると内部のラテックスが熱で溶けパンクしてしまうことがあります。
ただ、そのラテックスチューブの弱点を解消してくれるのがディスクブレーキです。ディスクブレーキは、ホイールのリム部分から分離しているためブレーキによる摩擦熱の影響を受けることがありません。そのため、長い下り坂などでも安心して走りきることができます。
（※ 夏の猛暑により路面が高温になっている場合や長時間直射日光が当たり続ける高熱環境での保管には、要注意です。）

正しい使い方をすれば大丈夫！やみつきになる上質な乗り心地。それが『ラテックスチューブ』。

ラテックスチューブを使用するにあたって、以下の注意事項をしっかり守ればこれほど乗り心地の良いチューブはありません。
しかも、高級タイヤに変えるよりもグッと交換費用を抑えることもできます。

・空気抜けが早い(1日で2bar程度に空気圧が落ちますのでこまめにエアー補充をしてください)

・熱に弱い(高熱環境になる状況下では要注意。特にリムブレーキタイプ）

・取り付けにややコツが必要（ラテックスチューブは、軽量チューブ同様デリケートなので、取り付け時には①引っ張りすぎない②こすらない③リムなどの傷に引っ掛けない。）

これさえできれば、ブチルチューブとひと味違う乗り心地と低い転がり抵抗でロングライドがもっと楽しくなります。

予算があれば、この組み合わせも最強！『Bontrager R4 320 Road Tire Clincher』×『Bontrager Ultra-Lightweight Latexチューブ』

柔軟性に優れたボントレガーの独自開発素材「ポリアミド合成繊維」は、320TPIのコットンケーシングにより衝撃吸収性とトラクション性能が向上しています。
また、ケーシングとトレッドの間には耐パンク性を高めるHard-Case Liteを採用しています。
実際、同ラインナップの『Bontrager  R4 320 Road Tire  Tubular』にもラテックスチューブが縫い込まれています。
チューブラータイヤにも興味があるけれども、交換の手間が煩わしいし、専用ホイールを用意するもの費用がかかるとお悩みの方にもこの組み合わせは大変おすすめです。

『Bontrager R4 320 Road Tire Clincher』￥9,900-(税込)　700×25ｃ

タイヤ・チューブ交換には、別途工賃が掛かります。予めご了承下さい。

一条では「高額な自転車なので盗難が心配」という方のために盗難保険もご用意しております。
しかも選べる2タイプ！
 <1>一条グループオリジナルの盗難保険
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