最近の一条アルチメイトファクトリー大阪のBLOGにやたらと登場する車種が「SURLY Disc Trucker」(サーリー・ディスクトラッカー)です。
「軽さ」や「速さ」の正反対にいるような自転車なんですが、本当に乗りやすい!そんな自転車自体の性格をたくさんの方に気に入っていただいて選ばれることが多く、お客様の考えや好みに合わせてカスタマイズしたバイクはどうしても紹介したくなるんですよね。
今回は、身長約150cmの小柄な女性が、安心して乗れる、長い距離も走れる自転車として、ディスクトラッカーを選んでくださいました。
フレームサイズはディスクトラッカーの最小サイズ42cm。そこから、いろいろとご要望をお聞きしているうちにメーカー完成車じゃなくて、フレームセットにお勧めの部品を選んで組み立てるという事になりました。
長い距離のサイクリングにもチャレンジしてみたいという事で、ドロップハンドルのスタイルで組むことになりました。メーカー完成車と大きく異なる点は、「変速」と「ブレーキ」操作の両方を行える「デュアルコントロールレバー」を使っていることでしょう。ブレーキ操作や変速操作でいちいち手を持ちかえる必要がないので安心ですね。
「デュアルコントロールレバー」のブラケット部分を持って乗るのがメインの乗車姿勢になるのですが、ちょっと疲れたら手前のハンドルバーが真っすぐの部分を持っていただくと姿勢が楽でちょっと体を休めながら乗るって感じになります。こんな風に状況に応じてハンドルバーのいろんな場所を持って乗車姿勢を変えられるのがドロップハンドルの良い点。・・・フラット部分を持っていてもブレーキが使えて安心な補助レバーも取り付けました。ハンドルバーは小柄な女性という事で、できるだけ幅の狭い360mm幅を。
ステムは短めの60mmで角度付きを。シートポストもオフセット(後退量)の少ないタイプを選んで、無理のない乗車姿勢をとれるようにしました。サドルは実際乗り始めると最も不満が出やすく追々交換になることも有りうるので、「とりあえず」的なチョイス。無難な形、クッション性の高さ、値段が安いっていう点で選んでます。
変速は「シマノ ティアグラ」の 3×10スピード。フロントトリプル仕様ですね。前3枚ギア採用の自転車って減ってきてます。良いと思うんですけどね。キツイ坂でもゆっくりとマイペースで上れるし。とりあえず前のギアを真ん中にしておけば、「チェーンの斜め掛けはだめですよ~」って言う、初心者の方が一番ワケワカランようになる変速操作のお約束事を気にしなくて良いですしね!スポーティーな自転車に慣れていない人には前2枚ギアより使いやすいんちゃうかな?と思ってます。
ディスクトラッカーなんで、もちろんディスクブレーキです。雨に降られたりしてもブレーキの効き具合に影響が出にくい。安心です。長い峠の下り坂も、軽い力でブレーキをかけてたらスピードが出すぎてしまうのを抑えられます。
「速く」走ることより、「安心」や「乗りやすさ」を考えて部品を選んであります。
タイヤ&ホイールは、せっかくフレームから組んでるワケだし、普通のディスクトラッカーよりも、もうちょっとスピーディーに走れたらうれしいなってことで、メーカー完成車の26インチのタイヤ/ホイールと違い、最新の650bロードプラスにインチアップしてあります。
ディスクブレーキの自転車はタイヤ/ホイールサイズ変更がしやすいのですが、普通は小さいサイズにインチダウンしかできないんですけどね。ディスクトラッカーはインチアップが出来てしまう珍しい自転車です。
「WTB」のロードプラスタイヤなら、太いスリックタイヤ(ツルツルなタイヤ)の「HORIZON」(WTBホライズン)が人気なのですが(・・・と言うか、ホライズンがロードプラスの元祖ですね)、そのホライゾンで砂利道なんかを走った際に横滑りしにくいようにサイドにブロックパターンが追加された「BYWAY」(WTBバイウェイ)を選んでいただきました。
「650b x 47mm」と言う太めのサイズは、タイヤの直径で言えば「700 x 30c」くらいになります。ロードバイクとクロスバイクのちょうど間くらいのタイヤ径ですね。スピードを乗せた走行も可能ってことです。それでいて、タイヤのエアボリュームは豊富で、乗り心地良く、パンクもしにくい、地面が濡れても滑りにくい。舗装路だってガタガタに荒れている道もあるし、車が多い道は歩道を走りたいってこともあるだろうし、河川敷なんかの砂利道なんかも気にせず走れるし・・・できるだけストレスを少なくサイクリングを楽しめると思います。こんなタイヤが使えるってことだけでも、ディスクトラッカーは「大いにアリ」な自転車です。
「長距離」ってキーワードに対しては、「ロードバイク」って発想が当たり前だとは思います。「速い」ですしね。でも、別に例えば淡路島1周(約150km)をするとして、かなり速い人がロードバイク乗ってたら5~6時間くらいですか?普通の人なら8時間くらい??でも、別に10時間かけて走っても良いワケですからね。ロードバイクに「速さ」じゃ負けちゃいますが、ディスクブレーキのおかげで天候の変化でも安心、下り坂が苦手でも安心、太めのタイヤのおかげで、舗装が悪い道も安心、雨で道が濡れても安心。「安心」の点では勝っていると思いますよ。「楽」とか「快適」とかは人それぞれの考え方だと思いますが、「速くなくても良い」なら、わざわざ無理してロードバイクじゃなくて良いんじゃないかな?こんな自転車の方が良くないですか?って考えています。
日常使いを考えて、センタースタンドとリアキャリアも装備。信頼性の高い「ESGE」(エスゲー)のダブルレッグスタンドとに「SURLY」(サーリー)の「NICE RACK」(ナイスラック)。非常に良い物選んでいただきました!
せっかくだから、街を飛び出していろんなところ走ってもらいたいな・・・そんなこと考えながら組立させていただきました。
お客様が乗りやすいように一緒にパーツを選び、こだわる部分と安く抑える部分はメリハリをつけたので、キャリアとかスタンド無しで24万円くらいで出来上がっています。メーカー完成車が消費税込みで¥209,520-(税抜き¥194,000-)ってことを考えると、内容を考えたらなかなか良いんじゃないかなって思いますよ。
メーカー完成車じゃなく、フレームから組み立てれば、こんな感じで細部までお客様のご希望を伺って自転車を用意させていただけます。
皆さまのご来店お待ちしております。
大阪、ミナミ、北堀江でスポーツバイク、自転車のことなら何でもご相談下さい!
特に” SURLY ” (サーリー)や” All-City “ (オールシティ)を得意とし、店内にはシンプルなクロモリバイクを中心に、マウンテンバイクやロードバイク、クロスバイク等を多数展示中!
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