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チューブレス化★しかもファットバイク!

凸凹だったり滑りやすかったりなオフロードを走る時、タイヤの空気圧を下げると「グリップが良い」「クッション性が良い」などの効果があります。でもタイヤの空気圧を下げれば、地面からの衝撃で「リム打ちパンク」と言うパンクを起こすリスクも高まります。

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「空気圧を下げてもパンクしにくいタイヤ」・・・まずマウンテンバイクでチューブレスが始まりました。

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マウンテンバイクのトレイルライドが好きな人はかなりの割合でチューブレスを使いますね。下り始める前に皆一斉に空気圧を落とすのは、お馴染みの光景です。

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あまり凸凹の無い舗装路を走るロードバイクでもチューブレスが使われ始めました。舗装路と言えど完全に凸凹の無い道など望めず、最近はあまり空気圧を高めすぎずタイヤにある程度クッション性がある方が、効率的に、結果的に速く走れると言われています。

走行中、地面に接したり離れたり、タイヤは変形し続けています。空気圧が低いほどタイヤの変形も大きくなります。そして、タイヤの中ではチューブが伸びたり縮んだり・・・そのチューブの伸び縮みでタイヤが転がるエネルギーが浪費されています。

チューブレスには、タイヤの中で伸び縮みし転がり進むエネルギーを浪費してしまうチューブが無くなることで、走行抵抗が低減し、タイヤの転がりが軽くなると言う効果もあります。

 

以前はチューブレスのタイヤと言えば、やや重い物が多かったのですが、今は専用のシーラント剤(とチューブレスバルブ、チューブレス用リムテープ)を使用することで、重量増を抑える「チューブレス・レディー」タイプのタイヤが主流になっています。

マウンテンバイク、ロードバイク、シクロクロス、グラベルバイクなどなど、さまざまな自転車にチューブレスがあります。太く、エアボリュームが豊富で、空気圧を低めにして乗る自転車ほどチューブレスの効果が効いてくると思います。

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太く、エアボリュームが豊富で、空気圧を低めにして乗る自転車・・・と言えば、その究極はファットバイクですね。

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ファットバイクをチューブレス化できるチューブレス用リムテープが発売されたので、お客様のファットバイクのタイヤをチューブレス化してみました!

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まず、どんなホイールやタイヤでもチューブレスに出来るってワケじゃありません。チューブレス対応のリム(ホイール外周部)の内側には、通常のリムには無い「ハンプ」と言われる段差があって、タイヤの密着性を高める構造になっています。今回チューブレス化するのは「SURLY My Other Brother Darryl Rim」(サーリー・マイアザーブラザーダリル・リム)。サーリー公式でも「チューブレス・レディー」と紹介されています。

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ファットバイク特有の穴あきリムなので、リムの穴をふさぐ標準のリムテープを装着した上から、チューブレス用リムテープを貼り付けていきます。このリムテープは「SUN RINGLE STR TUBELESS TAPE」(サンリングルSTRチューブレステープ)。SUN RINGLE製の80mm幅ファットバイリム用に販売されている78mm幅のチューブレステープです。「SURLY My Other Brother Darryl Rim」も80mm幅なので、このテープを流用しました。

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チューブレスリムテープを貼り付けたら丁寧に穴を開けてチューブレスバルブを取り付け。それからタイヤを片側はめ込み、タイヤの中にチューブレスシーラント剤を適量注ぎ込みます。シーラント剤は「STAN’S NOTUBES」(スタンズ・ノーチューブス)の物を使用。通常のシーラント剤と液体内の粒子が濃い「RACE SEALANT」(レースシーラント)があり、「RACE SEALANT」はバルブを通して注入すると目詰まりを起こす場合があるのでタイヤに直接注ぎ込みます。

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後は、タイヤをはめ込みバルブから空気を入れて膨らます・・・書いてるだけなら簡単ですが、実はコレが難しい。チューブがないので、タイヤとリムの隙間から空気が漏れていきます。漏れるより速く空気を注入!普通ならそれだけでOKなのですが、今回はタイヤとリムの隙間が大きくて何かと工夫を凝らさないと空気は入りませんでした。まあ、その工夫とか経験とか知識が僕らショップの財産なので、これ以上は言いますまい。タイヤが膨らんでもバルブの付け根をはじめとする細かな隙間から空気が漏れるので、タイヤを回転させる等して、シーラント剤を細かな隙間に行きわたらせてあげます。しばらくすると小さな隙間にシーラント剤の粒子が詰まって空気漏れが止まります。

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ファットバイクのチューブレス化と言うこともあり、ファットバイク用の極太な、1本約360g、2本で約720gのチューブを取り除くことができました。回転部分の軽量化は他の部分の軽量化よりも効果が高いですからね!それに、走行時のタイヤの回転するエネルギーもチューブの伸び縮みで浪費されることが無くなり、自転車が良く進んでくれますよ。

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良いことばかりに思えるチューブレスですが、注意も必要です。チューブレスタイヤは一旦仕上がった後も、ユーザーの方に定期的なエア圧管理をお願いしなければなりません。僕自身はチューブレス化した直後1週間程度は毎日チェック、エア漏れが少なく安定した状態になっても3日ごとに空気圧をチェックします。たとえ乗っていなくともです。隙間に詰まっていたシーラント剤の粒子が取れてしまった、シーラント剤が乾燥して効果が無くなった・・・などなどで気密が悪くなることがあります。チェック時に少しぐらいエア圧が下がっていても問題はないですが、先述したリムのハンプにタイヤがしっかりと嵌まり込んだ状態は保っていただきたいのです。万が一、空気圧が下がりすぎ、自重でタイヤが変形して、リムのハンプとタイヤの嵌め込みが取れてしまうと簡単に空気は入ってくれません。

チューブレス化で得られる効果は非常に高く、走行性能と言う点では本当に良くなります。でも定期的な空気圧チェックを苦にしない方でなければトラブルの原因ともなりえます。自転車の性能や乗車時のフィーリングが気になり、自転車の管理も楽しめる方は、ぜひチューブレスを使っていただければと思います。

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今回は、僕自身、初めてファットバイクのチューブレス化作業をご依頼いただいて、非常に良い経験が出来ました。ユーザー様にはこの「SURLY Ice Cream Truck」(サーリー・アイスクリームトラック)でトレイルライドを存分に楽しんでいただければと思います!

 

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特にSURLY(サーリー)やAll-City (オールシティ)を得意とし、店内にはシンプルなクロモリバイクを中心に、マウンテンバイクやロードバイク、クロスバイク等を多数展示中!

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