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2009年10月15日

 ■ 特集「MADONE(マドン)」 第4部 究極のカーボン技術「OCLV」

マドンロゴ.jpg
世界のスポーツバイクをリードする「トレック」が送り出す珠玉のロードバイク「MADONE(マドン)」
その「マドン」の魅力・秘密についてご紹介する
一条アルチメイトファクトリー箕面ストアニュース特集「MADONE(マドン)」第4部。

OCLVタイトル.jpg
今回は、「トレック」の技術力を象徴する「OCLVカーボン」についてご紹介いたします。

「軽さ」「強さ」「しなやかさ」を全て満たすことが可能なカーボンは、
理想の自転車を作り出すことに最も適した素材です。
その事実は、現在、あらゆる自転車メーカーがカーボン製の自転車を発表していることからも
明らかなことです。
造形的な美しさもカーボン製自転車の魅力。
OCLV外観.jpg
流麗な流れるようなラインは、溶接で接合される金属製の自転車にはないものです。

見た目は、一様に美しいカーボン製の自転車ですが、
自転車としての「強さ」や「軽快さ」「快適さ」そして「安全」を生み出すのは中身。

中身を確認すべく、トレック・ジャパンより、旧タイプ「マドン」のカットサンプルを借りてみました。
OCLV110フレーム.jpg
カットされているのは2005年モデルの「マドン5.2SL」。実際に使用されていたものです。
このようなカットサンプルを公開できることもまた、「トレック」の絶対的な自信の表れです。

トレックの世界随一とも言えるカーボン成形技術の高さを見てみましょう。

トレックのカーボン製の自転車のフレームは糸状により合わせたカーボン繊維で作られたシートを
必要強度に応じて重ねて作られて行きます。
OCLV110厚み.JPG
体重や力のかかる部分は何層にもシートを重ねて分厚く、強度の必要ない部分は薄く。
「強さ」「軽さ」を満たすためです。

「トレック」は重ねたカーボン繊維をしっかりとまとめる技術に長けています。
それがトレック独自の「OCLV」技術。
「トレック」が他メーカーに先駆けて、カーボンを採用した自転車を発表したのは1987年。
以来、独自に研究を重ね、1992年「OCLVカーボン」を用いたロードバイクを発売。
その後も、研究開発を怠ることなく独自技術に磨きをかけていきます。

一般的にカーボンは金型を用い、樹脂に浸したカーボンシートを重ね、
内側から圧力をかけながら加熱成型します。
金型を用いるので、技術が伴わなくとも外見だけはきれいに仕上げることも可能です。
成型過程で最も重要なことが、カーボンシートや樹脂の中から可能な限り空気を除去すること。
重ねたシート間に空隙(クウゲキ)と呼ばれる隙間が残っていると、
長期間の使用により重ねたシートが剥離して行き、強度が低下していきます。

「OCLV」とは「Optimum Compaction, Low Void(オプティマム・コンパクション、ロー・ボイド)」
「超高密度圧縮、超低空隙率」のこと。
ハイレベルな圧縮成型技術を用いて、可能な限り空隙を排除しています。
OCLV.jpg
イラスト右側に見られるのが「空隙」。わずかな空気の混入による隙間が、
長期間の使用時には強度の低下を引き起こしてしまいます。
「トレック」の製造技術をもってすれば、丸で囲んだ部分のような多層のカーボンシートによる
複雑な形状の部位でも「空隙」が見られません。
「トレック」の空隙含有率の自社基準は1%未満。
これは、航空宇宙産業の基準、空隙含有率2%未満よりも厳しいものなのです。

また、フレームを複数のパーツに分けて成型するのも「トレック」独自の技術。
丸で囲んだ部分がパーツ同士をジョイントしている部分です。
ラグ仕上げ.jpg
精密に成形されたパーツ同士を差し込み、接着。
独自の接着技術により強固に接着された接合部、外見的には全く分かりません。
また、強度のかかる部分に接合部を持ってきて、カーボンに厚みを持たせ、強度を稼ぎます。
フレームをパーツ毎に分けて製造することで、圧縮成型が上手にできているかを
点検できることも大きなメリット。
内側の点検ができない一体成型のフレームより、優れた品質管理を行えます。
点検不能な場合は、強度確保のために
必要以上に過剰にカーボンシートを積層しなければなりませんが、
この工法なら、必要分の積層だけで十分。軽量化にもつながります。

「トレック」は、自転車の性能とも言える「強さ」「軽さ」と、「安全」を生み出す品質管理を両立させ、
プロ・レーサーを勝利に導くことのできる高性能フレームを「生涯保証」付きで製造できる
素晴らしい製造技術を確立しているのです。

 

カーボンのシートには一方方向にのみ強いという特性があります。
カーボンのレイアップ.jpg
繊維の方向で強度の変わるこの特性を利用して、複雑にカーボンシートを重ね合わせ、
フレームに「強さ」「しなやかさ」を両立させます。
乗り手が「快適さ」を体感できるようにカーボンシートを組み合わせるノウハウは
長年の研究・開発で培った独自のもの。
この技術もまた、カーボン製自転車の先駆者である「トレック」ならではなのです。

見た目だけでは無い、本物のカーボンフレームは
こうやって、アメリカ・ウイスコンシン州ウォータールーの本社工場で作られています。

特集第5部では、現行の「マドン」で、更なる進化を遂げたカーボン製造技術を取り上げます。

 

*このストアニュース特集の中には、~2009年までの写真も含まれます。

不明の点などは、スタッフにお尋ねください。

 

特集「MADONE(マドン)」 第1部「MADONE(マドン)」の魅力・秘密に迫る

特集「MADONE(マドン)」 第2部 「プロジェクトワン」

特集「MADONE(マドン)」 第3部 理想のバイクをオーダーするには

特集「MADONE(マドン)」 第5部 「OCLV」・革新の技術とアイデア

特集「MADONE(マドン)」 第6部 「THE BEST GETS BETTER」~NEW MADONE 6は更なる高みへ~

特集「MADONE(マドン)」 第7部 快適指向「MADONE4シリーズ」

特集「MADONE(マドン)」 第8部 「もしも」の時もトレックなら安心

特集「MADONE(マドン)」 第9部 一条アルチメイトファクトリー箕面では「マドン」選びをじっくりサポート

投稿者 staff : 2009年10月15日 14:50